【エクシアに振られちゃったその後】




「若い、ね……」
「なにを笑っているんだ、カタギリ」
「いやいや、そう云う君だって大概若いだろう、グラハム・エーカー中尉?」
「?」
「わからないところが若いと云うんだよ。見たこともないあの新型に再会できるとわかったとたん、目を輝かせて飛び出していくところなんて、まるで恋をした少年のようじゃないか」
「お前……!」
「おっと、怒らないでくれたまえよ。僕は事実を述べたまでさ。『熟知している』のだろう?」





微笑むビリーに、無邪気な少年を見守る母の姿を見たのはここだけの話。